目のサプリメントについて

2019年01月08日

日本眼科学会専門医の戸田です。
戸田眼科的場医院は、2019年に、開院して55年を迎えます。

さて初回ブログは、
「目のサプリメントについて」です。


目によいサプリと聞くと何を思い浮かべますか?
ブルーベリーでしょうか?
目によいもの=ブルーベリー、みたいに一般常識になっていますね。
私の病院でもよく聞かれます。
ブルーベリーはアントシアニンが入っているからよいのですが、

アントシアニンがより濃度が濃く入っているものがビルベリーです。

しかしアントシアニンだけ取れば良いというものではありません。

目によい成分としては『ルテイン』というものです。

ちなみにビルベリーはルテインと一緒に取るとルテイン吸収率を上げてくれます。
ルテインと主に関係のある疾患としては加齢黄斑変性症です。


加齢黄斑変性症の危険因子は、強度近視、ドルーゼンと、タバコなどの酸化ストレスも原因です。
ルテインとゼアキサンチンは、眼の黄斑部(加齢黄斑変性症になる箇所)、水晶体(白内障になる箇所)に多く含まれています。
ルテインが不足すると黄斑変性や白内障になりやすくなります。

黄斑は、見えている範囲の中央なるので、黄斑変性症になると物が歪んで見えたり視力が落ち、治療は眼球への注射で、定期的に注射を打たないと視力が保てない場合もあります。
この黄斑変性症になるのを防ぐために、黄斑への酸化作用を限りなく無くして、血行を良くしましょう。

黄斑への抗酸化は、ルテインを20mg程度取り、同時にルテイン吸収率を上げるビルベリーも取ると良いです
先程挙げた黄斑変性の危険因子としての強度近視ですが、近視の強い方は、黄斑変性、網膜剥離、緑内障など、多岐にわたり疾患を抱えることがあります。


日本の眼科医でルテインを勧める方が最近は多くなりました。
アメリカでは眼科医の8割以上が勧めています。
ルテインは、ブロッコリー、ほうれん草に含まれます。ただ、不足しても体内では作られません。
1日必要量の20mg程度取れればよいのですが、ブロッコリーを4束食べないといけません。
黄斑を老化させない為に、共通するものは「抗酸化作用がテーマ」です。
老化防止パワーの代表的な栄養素はビタミンE。
アボカド、ウナギなどに含まれ、動脈硬化や認知症の予防、免疫力を高める作用もあります。
スーパー酸化作用があるものとして、ビタミンEの抗酸化作用の1000倍と言われる、アスタキサンチン。(ビタミンCの6000倍、コエンザイムQ10の800倍

まさにスーパー抗酸化物質のアスタキサンチン。
アスタキサンチンは、「鮭」の川上りの力の源になるものです。
非常に厳しくストレスフルな状態でも体力を維持し、生き抜けるそのパワーの源が、アスタキサンチンです。
ルテイン、ビルベリーに始まり、酸化作用を防ぐアスタキサンチンなど、目に必要なものはまだまだたくさんあります。


続きはまた次回のブログで。

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